義母が乳がんに…ステージⅠでも全摘となった恐ろしい浸潤性小葉癌とは?

婦人科系

8、転移の有無

 

 

 

さて説明を受けた五人でしたが、ガン自体は取りきれたものの、脇のリンパ節に転移しているかどうかは

摘出された臓器の組織を病理診断に回してみないとまだ分からないとのことでした。

 

調べてみてリンパに転移していれば、脇のリンパ節を取るために再び手術するのだそう。これだとステージⅡだそうです。

 

そして転移がなければステージⅠで、このまま退院です。

 

私は摘出してから病理診断しないと、転移しているかどうかが分からない事に驚きましたが(とっくに調べてると思っていたので)

まだ転移してると決まった訳ではないと知り、すごく安心しました。

 

リンパを取ると大変だと聞きますし、抗がん剤治療もしなきゃいけない…

ああ…どうかどうか、転移してませんように…!

そう祈るしかありませんでした。

 

 

その後、疲弊したご一行が病室に戻るとお義母さんは目を覚ましていて、

おや?なんだか様子がおかしかったそうです。

 

9、術後の母の奇妙な行動

 

義母は、なぜか2つの不思議な行動を取ったそうな。

 

 

今まで見た事がないハイテンションで、延々一人で話し続けるその姿に全員が驚いたとか。

夫は、このまま亡くなるのではないかと不安に駆られたほど(笑)

付き添って病院に泊まった義弟も、お義母さんがうるさくてよく眠れなかったそうですよ^^;

(目覚めて24時間後に薬で眠らされ、起きた時は普通の状態に戻っていたとのこと)

 

 

話しは止まらないし痛がらないし…手術したとは思えない状態で

親戚もすっかり安心して、翌日帰ってしまったとか…(^▽^;)

 

 

これも私の行った乳腺外科の先生に聞いたら(どんだけ質問しとんねん!)

 

① 24時間話しっぱなしで眠くならなかった

これは、全身麻酔の副作用なんだそうです。

脳が混濁してるとかで、「本人はハイな状態だったのは憶えてないと思うよ?」と言ってました。

 

(義母は誰も知らない秘密を夫にペラペラ話したらしく、夫は秘密を抱えて複雑そうでしたでも義母はそれを憶えてるのか、とてもスッキリしてたみたいです(^^;

全身麻酔で手術する場合は気を付けなきゃですね~(;´・ω・))

 

② 手術後痛くない

これは切って痛むのは腹膜という部分だそうで、乳房はただ外側にくっついてるだけなので

摘出の際に腹膜に触れないよう切り離すため、傷口はさほど痛まないんだとか。

せいぜい皮膚の切られた痛み程度とのこと。

 

 

(などなど丁寧に教えてくれた先生のおかげでスッキリしました!

次回はこちらの乳腺外科での検査内容をご紹介をします)

 

10、乳房再建手術について

 

 

ところで私が気になっていたのは乳房再建手術でした。

 

女性にとっては非常にナーバスな問題ですし、お義母さんとはよく温泉やスーパー銭湯に行くので検討してほしかったのです。

 

再建法は三つあるようでして、

 

● お腹の脂肪と皮膚を移植する方法

 背中の広背筋を移植する方法

● 大胸筋の下にエキスパンダーという袋を入れ、そこに少しずつ水を注入し半年ほどかけて皮膚を伸ばしてから、シリコンパッドと入れ替える方法

 

再建手術の種類とメリットデメリットが詳しく載っています。

(リアルな絵なので苦手な方はご遠慮ください)

http://www.cick.jp/keiseisaiken_special/nyubosaiken.html

 

どれも手術の際に同時に行うため、事前に相談するらしく

夫から言ってもらったのですが…

 

義母はずっと胸が大きいのがコンプレックスだったようでして、

「取って清々するから再建なんかしたくない」とのこと…

えええ、そなの?

できればもう片方も取りたいとか…

ええええ~~~~Σ(゚Д゚;)

(義母は嘘をついたり、うがった言い方をするタイプではないので本心らしい)

そ、そうなんだ…お義母さん…

 

そして抗がん剤をした場合は髪が抜ける事もいとわない様子だったので、こっちが気を使い過ぎて拍子抜けするほどでした;

 

ああ、切り替えが早くてウジウジしない(^^)さすが福島から軽トラでたった一人で逃げて来ただけあるなぁ~(笑)

私もお義母さんみたいになりたいと思ったし、逆に励まされました。

 

 

しかし義母のように全摘をあまり気にしない人は稀でしょうし、

もし抗がん剤治療をしたら髪が抜けるので心身共に女性にはダメージの大きいガンなのは確かです。

私も今回は色々考えさせられました。。。(保険も見直すことに)

 

11、うちの夫に甘える可愛い義母

 

しかしそんな気丈な義母も、手術の翌日に親戚が一斉に帰ろうとした際に

夫だけに電話をかけてきて

 

 

普段は弱いところは絶対見せない義母ですが

「みんな帰って心細くなったもんで、引き留めてごめんねぇ」と私にも謝ってくれました。

いいんです!全然いいんです!お義母さんたら可愛い…!けろって可愛い!

 

夫はそのあとも義母のそばにいました。

 

私は痔主が痛くて行けませんでしたが、結果的に義母と夫の邪魔をせずによかったなぁと思います(笑)

やはりこういう時は親子水入らずが一番安心するんじゃないのかなぁ(´-`*)

 

 

手術翌日のお義母さん。お元気そうですが左胸のふくらみがありませんね…(:_;)

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12、最後に

 

さて手術から早2ヵ月が経ちますが、義母はリンパ節に転移もなく無事に退院できました!

良かった…本当に!!!

 

転移してなかったので抗がん剤治療はせず、現在はホルモン剤治療だけとのことです。(五年間飲むそうです)

 

髪が抜けるのを想定して生まれて初めてショートカットにしたお義母さんですが

周囲からショートが好評で、意外な発見があったようです(´-`*)

また、長年やらなきゃと思いながら実行しなかった事を手術後すぐ始められて、大きな心境の変化もあった様子。

 

私もはっきり結果が分かるまで乳がんの話題に触れる事を避けていたので、今はとても安堵していますが

お義母さんの場合70歳近いこともありガンの進行が遅かったことや、異常な痒さのおかげで気付けた点など

全摘に至ったとはいえ重い後遺症や命に関わる事にならずに済んだのは不幸中の幸いだったと思います。

 

こうしている間にも同じ病気でつらい思いをしている人は沢山いるのだと感じますし、女性である以上他人事ではないので

少しでもおかしいなと思ったら見過ごさずにすぐに病院へ行くべきだと学びました。

 

しつこいですが皆さまもガン検診は忘れずに。専門医が安心なようです。

過信せず、お身体にはくれぐれもお気を付け下さいませ。

 

今回はちょっと重いテーマでしたが、読んで頂きありがとうございました^^

 

 

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