前回は更年期に起こり得るさまざまな症状についてご紹介しましたが、
今回は更年期症状が辛い方は、病院でどのような治療を受けるのか?
ホルモン補充療法、漢方薬、プラセンタについて書いてみました。
1、ホルモン補充療法
なんだか高そうだし怖そう・・・
そんな印象があるホルモン補充療法。
私も興味があるので調べてみたところ、下記の様な治療になるそうです。
エストロゲン製剤とプロゲステロン製剤の両方を使って人工的に生理のような出血を起こし、対処していきます
なるほど、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」を補うことで体調不良を改善し、
心身共にガードしながら着地点(老年期)へといざなってくれるというわけですね。
ホルモン補充療法は、子宮のある方と切除した方、閉経後間もない方と何年も経ってる方な
ドクターとよく相談しながら長いスパンで取り組む必要があるようです。
1-1 薬の種類とお値段
画像引用元:Cityliving様
また、お薬の種類も、写真の様に飲み薬、貼り薬、ジェルなど(肌が弱い人は飲み薬を、胃が弱い人は貼り薬を…という具合に)数種類から選べるのだそう^^
病院によっても取り扱いが変わりますが、膣錠や注射もあるとのこと。
そしてお値段は、健康保険適用になるので
薬代だけで一ヶ月1,000~2,000円前後だそうです。
(他に診察料、相談料、カウンセリング料、処方料などクリニックによって料金が上乗せされます)
おお~思ったより安くて驚きました。
2、効果と副作用について
しかもさすがはホルモン療法!
ほとんどの更年期症状に効果てきめんだそうですよ!
2-1 効果のある症状
これらには特に効果が高いそうです。困ってる方は早めにご相談した方が良さそうですね。
さらに、
これらもほとんどが改善されるとのこと。
おおお~すごい!
まだまだあります!
・コレステロール値を下げる
・動脈硬化予防
・骨粗粗鬆症のリスク軽減
・アルツハイマーのリスクを抑える
・肌のハリや潤いを保つ
・シワやくすみの予防
・髪にハリを出す
・粘膜の乾燥を和らげるので膣周辺の潤いが戻る
・膣炎や性交痛の緩和
・尿漏れや過活動膀胱の不安も減る
わお!こんなに!?さすがですね!
しかも60歳からでも70歳からでもほとんどの方が始められるそうなので
つらい症状のある方は、もうやるしかない~~~
ただホルモンってちょっとコワい…副作用はどうなんでしょうか?
2-2 副作用について
ホルモン剤の副作用として、乳がんや子宮体癌がよく心配されますが・・・
色々な本やサイトを見ても、5年以内のホルモン補充療
心配な方はホルモン補充療法ガイドラインをご覧ください。
(乳癌リスクについては49p~、卵巣癌リスクについては73p~です)
しかし5年以上の投与だと軽度のリスク上昇があるだとか、10年までなら投与しても問題ないなど、先生によって見解も変わるようですね。
定期的に血液検査やガン検査をしてくれて、患者のマイナートラブルにすぐ対処してくれる先生なら安心ですが
つらい更年期症状と天秤にかけて、よく考えてみる必要がありそうです。
しかもホルモン補充療法は、誰でも受けられるわけではないとのこと。
2-3 ホルモン補充療法を行ってはいけない人
こちらの方は受けられないそうです。
※また、子宮筋腫、糖尿病、高血圧、肝機能障害がある場合は
投与方法と量をコントロールしながら行う必要があるそうです。
さらに、意外と聞かれずにスルーされがちなのですが
こちらの方も治療に際して注意が必要との事なので事前にきちんと伝えましょう。
(私は閃輝暗点の偏頭痛持ちで筋腫もあるので、ホルモン補充療法は微妙かも…)
2-4 その他の注意点
また、アンチエイジング目的でしたら、遅くても閉経後2~3年以内に始めるのが良いそうです。
60~70歳くらいから始めても若返るわけではないとのこと。
しかし早く始めると、その分長く続けなくてはいけませんから
費用の問題や薬をやめる時期が難しくなるのも考慮しなくてはならず。。。
さらにホルモン療法は「代替医療」なので
続けたからといって閉経前のように、若くて元気で美しい状態に戻れるわけではないようです。
当然ながら「若返りの特効薬」ではありませんので期待し過ぎず、
老いと心身の変化を静かに受け入れて「更年期」から「老年期」へと穏やかに移行することが大事なんですね。
3、ナチュラルホルモン補充療法
さて、そんな上記のホルモン補充療法では副作用が心配な方や、アンチエイジングが目的だという方には
ナチュラルホルモンというものがあります。
先述の保険で処方される人工ホルモンは、ほとんどが牛や馬から合成されたホルモンで種類も少ないそうですが
ナチュラルホルモンは、人が生まれながらに持っているホルモンと全く同じ化学構造式なので、副作用のリスクが低い上に
女性ホルモン以外にも主要な体内ホルモンが数種類あるため、
身体に足りないホルモンを自分用にカスタマイズして補えるスグレモノだそうです。
ナチュラルホルモン療法で20歳は若返ると言いますから凄い…!
そのためアンチエイジングはもちろん、病気の予防や健康維持を兼ねて
若いうちから男女問わず始められる方も多いようです。
こちらも、カプセル、錠剤、塗り薬、注射など、色々なタイプがあるとのこと。
ただ保険適用外なのでとにかくお高い~~!!(^_^;)
各クリニックで料金が出てますので気になる方は検索してみてはいかがでしょう。
私はお金そこまでかけられないしな~
保険適用のホルモン療法ができない人はどうすりゃいいの~?
そんな方には、漢方やプラセンタ、サプリメン
4、漢方薬
画像引用元:Cityliving様
漢方薬は、体質に合う方には続けやすくて良いとのこと^^
体質によってどの薬を使うかが変わってくるそうですが、更年期症候群の改善が期待できる代表的な漢方薬はこちらです。
(色白で冷え症、やせ型で体力のあまりない人向き)
体の疲れ、冷え性、貧血症状、むくみ、頭痛、めまい、肩こりなどに効果的
(体が虚弱で疲れやすく、イライラや不安感をともなう人向き)
手足の冷え、のぼせ、頭痛、肩こり、けん怠感、不眠、神経症などに効果的
(体格がわりとしっかりした赤ら顔の人向き)
頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、足の冷えなどに効果的
でも漢方薬ってかなり高いんすよね…
それがですね、漢方薬局で薬剤師に勧めてもらうと月1万円ぐらいですが
婦人科や女性外来で処方してもらうと(一部を除いて)ほぼ保険適
なんと月に3000円くらいだそうです!
おおお~!
ちょっと高めのサプリメントってカンジですかね。
ちなみにドラッグストアで手に入るタイプは、どんな方でも大きな副作
また漢方は効果が分かるまで数か月かかりますから、じっくり摂り続ける必要があるそうですよ。
5、プラセンタ
続いてはプラセンタを見て行きましょう。
プラセンタとは国内の安全なヒト胎盤を原料とした処方箋医薬品、またはサプリメントのことで、
多種のアミノ酸を含有しているため、下記の更年期症状に効果があるそうです。
こちらは更年期障害と診断された場合は保険適用になるので、注射だと一本500円ほどで受けられるそうですよ♪
(ただし最低でも月2本が理想で、打ち始めは週2~3回は打たないと効果が維持できないそう)
クリニックによっては、プラセンタの他にもビタミン注射や点滴(一本1000円前後)など色々揃えてあるので
高い栄養ドリンク変わりにまとめて数本打って行かれる方も結構いらっしゃるそうです。
サプリや塗り薬だと献血はできるそうなので、気になる方はよくご検討を。
ちなみに市販のサプリメントでは副作用の心配があり効果がないという話もあるみたいなので、
できればクリニックで処方してもらう方が安心ですね。
いかがでしたでしょうか。
私も色々調べてみてちょっと安心できました。
更年期の症状が辛くなったら治療を検討し、今後どのように付き合っていくかなどしっかり決めなくてはなりませんね。
でもまだ病院にはちょっと…
費用や副作用の面でも長年続けられるか心配だし…
そんな方に向けて次回は、通販やドラッグストアで買えて手軽に始められる
「更年期障害の緩和が期待できるサプリメントと市販薬」をご紹介します。
次回へ続きます~
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